活用事例
日鉄エンジニアリング株式会社様
ごみ溶融処理施設における酸素洗浄作業の高度化
ごみ処理施設である溶融炉では、ごみを1700~1800℃の高温で溶かして溶融スラグとして出湯口より排出しますが、炉内に溶け残った無機分が残存する際に、長いパイプを炉内に入れて酸素を吹きつけ、残存無機分を溶かして排出する洗浄作業が行われます。出湯口付近は高温となるため、洗浄作業は遠隔作業装置で行われますが、残存無機物の洗浄がうまく行われているかどうかを判断するのは困難でした。共同研究開発(※)では遠隔作業装置にリアルハプティクスを実現することにより、炉内を洗浄する際に装置に加わる反力を、オペレータに感覚として伝えることで、作業効率を大幅に向上しました。現在、作業者の動作をデータとして解析、蓄積することで、自動化の実現に取り組んでいます。
※ 慶應義塾大学、弊社との共同研究により開発